季節の行事(秋)

酉の市とは

例年11月の酉の日に行われる酉の市は、大酉祭や酉の祭、お酉様とも言われている祭り行事で、威勢よく手締めして熊手を売る祭の賑わいは、年末の風物詩でもあります。

元々、酉の市は関東地方に所在する大鳥神社や鷲神社など鳥や鷲にちなんだ寺社の年中行事でしたが、今では関東地方以外でも全国各地で行われており、愛知県の稲園山七寺や静岡県の大安寺、大阪府の大鳥大社は酉の市でも有名です。

この酉の市の起源には諸説ありますが、大酉祭の日に立った市を起源とする神道の説が有名です。

また、この市に農民による収穫祭が加わって今のお祭りが誕生したとされています。

酉の市では招福の縁起物を飾った「縁起熊手」を売る露店が立ち並んでいますが、元々は縁日の境内で農具として売られていた熊手や鍬が元となっており、次第に縁起物がつけられ現在の装飾熊手の由来となっとされています。

縁起熊手以外にも福財布や破魔矢、粟でつくった黄金餅などの縁起物が授与されます。

 

年越しそば、除夜の鐘とは

大晦日に年越しそばを食べるようになったのは江戸時代に入ってからの事です。年末仕事が多忙な商家から始まった説、ある金細工師がそば粉を丸めてそば団子をこしらえ、畳板についた金粉を集めたことから、来年も儲かりますようにと願って年越しそばの風習が始まったという説などがあります。そばは腰が強く長いので、寿命が延び、末永く商売が繁盛するようにという願いが込められたという説や、また他の麺類と比べて切れやすいことから「この一年間の災いを断ち切る」ともいわれています。

各地で、みそかそば、つごもりそば、運気そば、などいろいろな呼び名があります。現在では全国的な風習となり、地方によってはうどんを食べる地域もあります。

除夜の鐘は大晦日の深夜に寺で新年を迎える午前0時をはさんで突かれる鐘の事です。仏教では鐘を突く事は煩悩を払うとされ、人間の百八つの煩悩を払い、心身ともに清らかな状態で新年を迎えるために鐘を突くといわれています。地方によっては寺院に直接出向き鐘の音を聴きに行ったり鐘を突きに行くことがありますが、テレビやラジオで鐘の音を耳にすることのほうが多くなっています。

 

季節の行事(夏)

七夕とは

七夕は7月7日の夜に、願い事を書いた短冊を竹に吊るして星を眺めたり願い事を言ったりする行事です。日本では古くから行われており、重要とされる五節句の一つにも数えられます。

昔の七夕は「乙女が着物を織って棚にお供えし、神様に豊穣や人々の穢れの除去を願う」という目的がありました。乙女のことを棚機女と呼び、乙女が作る着物は棚機と言いました。七夕の有名な伝説は中国から渡ったものです。琴座のベガにあたり織姫は縫製の仕事をしており、わし座のアルタイルである彦星は牽牛星として農業を司っています。

2つの星は1年に1回だけ7月7日の夜に天の川を挟んで光輝くので、織姫と彦星が再会を喜んでいると物語られています。七夕で竹を使うのは、竹の生命力の強さが神聖なものと考えられていたためです。中国の陰陽五行説によると、この世の全ての根源とされる青と赤、黄、白、黒の5色の短冊を飾ります。他にも長寿を表す折り鶴や金運アップの財布などを飾ります。

 

お盆とは

お盆は祖先の霊を供養するための行事で、祖先の霊が家族の元に帰ってくる時期でもあります。企業もお盆にあたる8月15日前後は休みとすることが多く、家族揃って迎えることができます。

8月13日は盆の入りと言い、祖先を迎えるために迎え火を行い、墓の掃除も済ませます。地域によっては墓で迎え火をしてそのまま家に案内することもあります。8月14日と15日の盆の明けは、法要や供養をし、16日は送り火をして祖先を送ります。迎え火や送り火は祖先が迷わないためのものです。

お盆のしきたりは地方や宗派で異なりますが、基本的にお盆の時は位牌を仏壇から出します。仏壇の扉は閉め、お盆専用の精霊棚に載せた位牌の前に盆花などの飾りを置きます。盆花は逆さに吊るす花で、ほおずきやガマの穂が有名です。またきゅうりとなすを使い手作りの馬と牛も位牌の前に置きます。きゅうりの馬は早く祖先が来ることを願い、なすの牛はゆっくりと帰ることを示しています。

 

お月見とは

 

旧暦の8月15日を十五夜と呼んでいて、美しい満月が見られるため、古くは平安時代から、月を観賞しながら宴が催されていたといわれており、今日までお月見として伝えられています。

満月が見れる日は、一年間に12回か13回あるとされており、なかでも旧暦の8月には最も美しい満月を見ることができます。江戸時代からは、収穫祭として行われることとなり、現在ではお月見ができる場所にお供え物を飾って、穀物や野菜などが無事収穫できたことを感謝するようになっています。

美しい月を眺められる場所に月見台を置き、そこには穀物の収穫に感謝する意味で、おだんごを供えることが多いようです。また、芋類や旬の野菜や果実などもお供えします。このほかにも、現在では稲穂の代わりにススキを供えたり、季節の草花でも良いでしょう。お供え物が揃った月見台ができたら、一年のなかで最も美しい月を眺めながら、家族みんなで食事をしてみてはいかがでしょう。

季節の行事(春)

春の七草とは

七草粥に入れる若草のことで、名前からもわかるように七種類の草のことを春の七草といいます。

セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、仏の座、スズナ、スズシロの七種類が春の七草です。

セリは香りがよく水辺に生える山菜で、ナズナはいわいるペンペン草のことを言います。今は都会ではあまり見ないかもしれませんが、江戸時代ではポピュラーな食材でした。

ゴギョウは母子草の別名で、草餅の材料にもなります。

ハコベラは目によく、腹痛の薬にもなった薬草です。

仏の座はタンポポに似た草で、スズナはカブの別名でビタミン豊富な野菜です。

そして最後のスズシロは大根ですから、消化を助けたり風邪予防の効果が期待できる野菜になります。

 

このように春の七草に使われる野草や野菜は、疲れた体を癒してくれる効果があるものばかりです。

由来も疲れ体調を休めたり、冬場の栄養付属を補うために食べられてきました。

地方によっては入る七草の種類なども変わってきますが、基本はこの七種類になります。

節分とは

節分と言えば、2月3日に豆まきをすることです。節分という字は「季節」を「分ける」と書き、季節の分かれ目という意味があります。季節ごとに季節の分かれ目はあるのですが、1年のスタートは春のため、春を目前にした2月3日の節分が一番大きく取り上げられるようになりました。

その新しい一年が始まる立春の前の日は、現在では大みそかのようなものであり、他にもある季節の分かれ目の節分よりも大きく取り上げられるようになりました。

では、なぜ豆まきが行われるのでしょうか。それは昔、都を荒らしていた鬼を炒った大豆で退治したことが始まりだと言われています。また、ごろ合わせで豆が「魔目」で鬼の目に豆を投げつけたり、「魔滅」で鬼を追い払うという意味や、炒った豆が使われるのも「炒る」が「射る」に通じているからがと言われています。

イワシや柊も鬼が嫌いなものとして厄払いに使います。こうして、来る新しい年に不幸や災いが起こらないことを祈る行事が節分となっています。

年初め

お年玉とは

お年玉とは、新年を迎えてもらえる金品のことで、親や年長者など目上の人から子供に渡すのが一般的です。子供にとってはお正月の楽しみの一つでもありますが、本来は新年に神様の心霊を授かり生命力を受け取る儀式でした。渡すものがお金でなかった時代には、玄関に白い石を置いて神様の魂が入ったところを目上の人が配っていました。

石が餅に変化し、次第にお金へと変わりました。日本では鎌倉時代から始まった習慣ですが、他のアジアの国々でも似たような習慣があります。例えば中国では新年に大人が子供にお金を渡すと子供が無事に育って、平穏な1年を過ごせると言われています。お金をお年玉袋に入れる時は、開封した時に紙幣が開きやすく裏返しになっていないのがマナーです。

できるだけ新札を使いますが、上司の子供にお年玉をあげるのは失礼とされます。上司の子供に対して贈り物をする時は、現金ではなく文房具や本など勉学に役立つ品物が適しています。

 

書き初めとは

1月2日は仕事始めの日とされており、仕事を始めると同時に田畑や山の神を祀ったりしていました。そして新しい年に初めて絵や文字をかくという書き初めは、この仕事始めの日に何かを始める、というしきたりに習ったとされています。

仕事始めはあくまでも1月2日であって元旦に書くことは書き初めにはならないので、注意しましょう。また近年の書き初めと言うと新年の抱負や目標などを掻きますが、昭和の初めのころまでは寿や福などを書き、神棚やその年の縁起の良い方角に貼られていました。

正月飾りはどんと祭で焼く習慣がありますが、書き初めも当てはまり、どんと祭で燃やすとされています。ちなみに燃やした紙や灰が高く上がれば字が綺麗になるとも言われているので、試してみると友達や家族で盛り上がり楽しめるかもしれません。ちなみに書き初めの内容としては文章で書くよりも、熟語や四字熟語の様な意味がこもっており、簡潔にかける言葉の方が好まれています。

 

初夢とは

初夢というものは新年に見る初めての夢のことで、その年の1年間を占うための夢占いのことです。初夢で見た夢は現実でも起きてしまうとも言われていますので、良い夢を見れば良い1年に、悪い夢を見れば考える1年になりそうです。また一富士、二鷹、三茄子とも言われていて、この3つを夢の中で見ると、良い1年になるとも言われています。

富士、鷹、茄子は全て高い場所に位置するもので、富士は日本で標高の高い富士山、鷹は高所を飛び、茄子は当初値段が高いということで位置づけられています。昔からある風習ではありますが今現在でも多くの人たちが初夢のことを考えています。

年初めの話題にもなりますし、コミュニケーションのきっかけにもなります。ですので、これから新年を迎える前にはどのような夢を見るのか予想してみられるのも面白いのではないでしょうか。1年を占うためにも寝る前に少し考えていき、楽しい1年間にしていかれるといいかもしれません。

 

正月のお餅

おせち、お屠蘇とは

おせち、お屠蘇とはお正月の時に食する物の事です。

おせち料理と一言で言いますが、その種類は豊富で、さらにそれぞれの食材に理由があるのでその理由を知っておく事も重要です。

本来おせちと言うのはまとめて料理を作る事によって主婦の負担を軽減すると言う意味合いもありましたが、いまでは自宅で手作りせずに市販の物を購入する人も少なくありません。

ちなみにお屠蘇自体は酒、みりん、屠蘇散を使う事によって作る事が出来ます。

実際に飲む時にもマナーが有り、基本的にはおせちを食べる前に飲むのが一般的となっています。

ただ実際にはアルコール類が一切ダメだと言う人もいるので、現在ではお屠蘇自体は飲まずに元日の朝からおせち料理を食べて過ごしていると言う人も少なくありません。

また料理自体は和食にこだわらず、洋食や中華、イタリアンなど多種多様となっており、それを選ぶ人の好きなタイプの物を選ぶ事が出来るようになっているのが現状です。

 

鏡餅、鏡開きとは

お正月に床の間などに飾る、鏡餅。本来はお正月に神仏にお供えし、一年の無病息災を願って飾られました。それを正月三が日が過ぎると、硬くなったお餅を下げて、割っておしるこなどに振舞ったものが、鏡開きです。

現代では、神棚よりも、家の床の間などやまた、会社などであれば、一番目の付く場所に飾ったりします。丸い餅の形は、昔の青銅でできた、鏡にかたちが、似ているので、鏡餅と呼ばれるようになりました。また、丸い餅を二段重ねるのは、福が重なるようにという意味合いもあります。

鏡餅の上には、橙などを飾りますが、これは、家が代々反映しますようにとの、願いが込められているのです。そうして、神仏にお供えした物を、みんなで、少しずつ分け合ってお下がりをいただくことで、一年間、健康でいられるようにとの願いを込めての素晴らしい風習です。最近では、持ちが固くならないように、真空パックの中に入っている物も売られているようです。いずれにしろ、大切にしたい日本の正月行事です。

お正月

門松、正月飾りとは

お正月に飾る、門松や正月飾りのリースなどは、玄関先にその歳の年神様をお迎えするために、飾り付けるものです。松竹梅の縁起の良いものを合わせ、これに、赤い南天の木は、難を福に転じることからきています。

一年の始まりをこうして、迎えるために毎年新しい物を玄関の門に飾ったことから、門松と言うようになりました。最近では、大きな会社や銀行、デパートなどでしか見かけなくなった、立派な門松ですが、田舎などへ行くとその区域の家々の正月飾りを正月七日が過ぎると、一斉に集めて、使用済みになったものを、畑などで焼却する習慣があります。

これを『ドンド焼き』と言う風習です。こうして、焼却できなくなっているところでは、後始末が大変ということから、門松を印刷した門松用紙を玄関に貼って、代用したりするところも多くなってきています。なんだか、風情がなくて、少し寂しい気もしないでは、ありませんが、仕方のないことなのでしょう。しかし、こうして、神様を迎える気持ちは大切にしていきたいものです。

 

お守りの作法

お守りにも作法があります。

まず基本的にはご利益は一年間と考えるのが良いでしょう。

役目を終えたお守りは、入手した神社にお返ししましょう。

遠方などで購入した場合でなかなか返しにいけない場合などは、郵送で受け付けてくれる神社もありますし、地域の一の宮や総社などといって大きな神社に参拝してお返しします。

神社の方でお焚き上げしてくれます。

お守りの種類にある家内安全、厄除け、交通安全、商売繁盛などは、身に着けているうちに効果がうすくなっていると考え、一年に一回代えるのが良いでしょう。

合格祈願や安産などのお守りの場合は、結果がわかるまでが期限です。

結果がわかったら役目が終わったものとして、入手した神社に納めるようにしましょう。

たくさんのものを持つよりかは、今の自分に必要なものを厳選してもつようにしたほうが効き目があります。

神社によっては購入から納めるところまでの詳しい作法などが解説されているところもありますので、その場合は従うようにしましょう。

お通夜、葬儀の作法

香典の作法

お通夜や葬儀告別式のどちらかにしか参列することができない場合は、その時に香典を出せばいいのですが、両方に参列するときには注意が必要です。例えば関東の場合はお通夜で出すのが一般的ですが、関西などではお葬式の時に出す風習があります。

ですから自分の常識ではなく、その地方の習慣に合わせるということも必要なマナーになります。

金額については自分の年齢や相手との関係の深さの程度などによって変わりますので、臨機応変に対応しましょう。

一般的な相場としては、親戚は一万円以上、親族以外は五千円程を包むことが多いようです。逆に少なすぎる金額の場合は通夜ぶるまいや香典返しなどの金額の方が多くなってしまうので、遺族の負担になりますので避けたほうがよいでしょう。

また香典に使用するお札は避けるのが作法です。新札は死を予想して用意していたと感じられるためですが、診察しか用意できなかった場合は、一度折り目をつけてから香典袋に入れましょう。

 

お通夜の作法

お通夜とは元々は故人の親族や近親者が集い、一晩中寄り添いながら最後の時を過ごすというものでした。

今では通夜式が一般的となり、葬儀・告別式またはお通夜のどちらかに参列するという風習が強くなっています。

しかし、その作法には元々の意味が絡んでくるので注意が必要です。

まず、お通夜に参列する際の服装ですが、葬儀・告別式と違い喪服ではなくてもマナー違反にはなりません。グレーや紺など地味な色の平服や肌色のストッキングでも構いません。

ただし、今は喪服を着用する人が多いので、訃報からお通夜まで時間がある場合は喪服を着た方が無難です。

式でお焼香をした後、親族から通夜ぶるまいという食事の席を勧められますが、通夜ぶるまいも故人への供養になりますので断ってはいけません。ただし、長々と食事をするのもまたマナー違反なので、適度に過ごしたら退席することが好ましいです。

その際、知り合いがいたからといって大声で雑談したり、笑い声をあげないように注意が必要です。

 

葬儀、告別式とは

葬儀、告別式は亡くなった方との最後のお別れの場となるセレモニーです。

故人の家族、親族、友人、会社の同僚、近隣住民の方など縁ある非常に多くの方があるまる傾向にあります。

一般的には、出棺、通夜をおこなった日の翌日午前中に行われ、その後に火葬や中陰法要や初七日法要を行うことになります。

家族や親族以外の方は、一般的には通夜や葬儀、告別式までの参列となり、火葬以降は家族や親族のみの立会いとなりますが、仲の良かった友人の方などは喪主の方の意向で以降も立ち会うケースもあります。

午前中に行うことから、平日に行う場合は参列者の数も、夜間に行われる通夜と比べても少なくなる傾向にあります。

そのため通夜においては、参列者に対して通夜振る舞いといった食事などのおもてなしを行いますが、葬儀、告別式ではそういったおもてなしはありません。

葬儀、告別式のみに参列された方に対しては、香典返しの他に、お供えのお菓子やお花を配ることで感謝の気持ちを表すケースもあります。

 

葬儀の服装

 

親しい方の訃報のお知らせを受けたときに準備しなければならないのが喪服です。参列する側は親族や関係者に失礼にならないような略式の礼服を着用するのが一般的とされています。

あまりきちんとした正装ですと親族や関係者の礼装より格上になってしまう事がありますので控えめにします。

お通夜、葬儀、告別式共に基本はブラックフォーマルです。男性の場合は、ブラックスーツに白シャツ黒無地のネクタイが基本となりタイピンはつけません。女性は黒のスーツやワンピースで控えめなものにし肌の露出の少ない物にします。

ストッキングや靴は黒にします。バックはショルダーバックは避けます。髪型やメイクは控えめにし、長い髪は結びましょう。男女共に時計や派手なアクセサリー、光物は身に着けません。一連のパールのネックレスまででしたら大丈夫です。動物の毛皮や皮などは死を連想させるためタブーです。

葬儀の服装は基本的には遺族の心情に寄り添い故人を偲ぶためのものですから常識的な範囲で選びます。

 

年忌法要とは

年忌法要とは、故人の冥福を祈るために行われる法要のことです。故人がなくなって四十九日までは追善供養と言い、それ以降に行われる法要のことを年忌法要と言います。

年忌法要は命日から一年目、三年目、七年目など、節目となる年に行われる法要で、一周忌と三回忌は四十九日の法要の次に大事なものだと言われています。本来は命日と同じ日に行われるものでしたが、現在では出席者の都合などもあるため命日に近い週末に行われることが一般的となっています。

回忌の数え方は独特で、故人がなくなって一年目が一周忌、その翌々年が三回忌になりそうな感じがしますが、実際はその翌年が三回忌となり、三回忌以降は亡くなった年を一年目と数えて年忌法要が行われます。一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、五十回忌と、五十回忌まで行われるのが一般的です。その家や宗派などにもよりますが、ほとんどは七回忌以降は家族だけなどの少人数で行われることが多くなってきます。

 

結婚の作法

結婚のご祝儀の作法

人生の一大転機、そして最良の日とも言えるかもしれない、結婚。自分自身の時はもちろんですが、友達や職場の同僚、自分の我が子や親戚の子などが結婚が決まった時でも、嬉しいものです。

今やブライダルは一大産業。結婚が決まった人がいれば、親しい人なら結婚式に招待されることもあるはずです。その時には、やはりお祝儀を用意して持って行くのが大原則です。でもそう何度もあるわけでもない結婚式への出席。お祝儀を渡す時の基本的な作法は、ぜひ出席前にチェックしておさえておきたいものです。

まずはお祝儀袋。入れる金額によって違いますが、額が大きくなればなるほどお祝儀ぶくろも立派になります。お店の人にいくら包む予定ですといって教えてもらってもいいかもしれません。額は友達や同僚などの関係なら3万円が一般的。姪っ子や甥っ子、自分の兄弟姉妹なら10万円、ということもあるかもしれませんが、家族だけに家族で決めてもいいかもしれません。そして渡す時はふくさと呼ばれるものに包んで、渡す直前に出して受付の人に渡しましょう。

何よりも大切なのはお祝いする気持ちですが、だからこそ、基本的なマナーは知っておくといいですね。

 

結婚祝いの作法

 

結婚祝いに何を選ぼうかと迷ってしまう人も少なくないかもしれません。しかし、結婚祝いの場合、大抵は、その人のことを前から良く知っているという立場にあることでしょうから、ブライダルとなると他のお祝いとは多少、異なってくるでしょう。それは、本人に新生活で必要なものを直接聞いてみる、ということです。

お歳暮やお中元などでは、何が欲しいかなど、相手には聞きづらいものですし、たとえ聞かれたとしても、正直には答えないことでしょう。しかし、結婚祝いを品物にする場合には、新生活のためのもの、と目的もはっきりしているので、聞きやすいですし、聞かれた側も答えやすいものです。友達や職場の仲間で、お金を出し合って、大型の家電製品や家具などを選ぶというケースもよく見られるようです。

ただし、新しい生活に使うからといって、包丁やナイフなど、縁が切れるようなイメージがあるものは選ばないようにしましょう。また、できれば、品物だけでなく現金も添えたいものです。

 

結婚お返しの作法

 

入籍や結婚式などブライダル関連のセレモニーには多くの方からお祝いをいただくことになります。

こうしたお祝いは必ずお返しをするのがマナーとなります。

まず結婚式において、受付やスピーチなど、ゲストの中でも特にお世話になった方へは、引き出物などとは別にお礼の気持ちをあらわさなくてはなりません。

その際には、金一封を当日中にお渡しするようにし、その場合も新郎新婦ではなくご両親から渡すようにするとスムーズになります。

もし、それが難しい場合は後日、できるだけ早く渡すようにしましょう。

また結婚式に参列せずお祝いをいただいた場合は、お返しとして品物や商品券をおくるのではなく、内祝いとして頂いた額の半額程度の品物を贈るのがマナーとなります。

内祝いはお返しとして贈られるのが現状ですが、もともとはおめでたいことがあったので、内々でお祝いさせていただくことで品物を贈ることが由来となるため、金券などよりも品物を選ぶことが重要です。

結納と結婚式

結納の作法

結納とは結んで納めるという文字の通り、両家が親類となって結びついたことを祝い、贈り物を納め合うという意味合いがあります。

結納をすませると、結婚をするという約束を交わしたことになります。

地域などによって作法ややり方などにも違いがあるのが一般的ですので、余計なトラブルにならないように必ず事前に両家の間で確認しましょう。

結婚式の3ヶ月前~6ヶ月前に行うのが良い時期と言えるでしょう。

日取りは六輝(六曜)の中で大安や友引といった日の午前中におこなうのが縁起がいいと言われています。

結納には正式と略式の2種類があります。

正式の方は仲人が両家を往復して9品の結納品(目録)や結納金を届けるものになります。

略式は両家のどちらかの家やホテル、レストランなどに一同会して結納を交わすスタイルです。

結納品の数も減らして簡易的なものになります。

結納品として婚約指輪を送ることが多いです。

最近では略式で行う人の方が多いです。

 

結婚式の服装

結婚式の服装に悩んでしまう人は少なくないことでしょう。服装は、結婚式が昼間に行われるか、夜に行われるかによっても異なってくる場合もありますが、日本の場合は、たいてい、同様に考えて良いかもしれません。

もし、日中にお庭などの屋外で行われるような場合には、あまりにもドレッシーな服装ですと、浮いてしまうことにもなりかねませんので注意が必要です。その他の場合でも、特に夏の暑い時期などはノースリーブやキャミソールのようなタイプの服装をしてしまいがちですが、肩を出すのはマナー違反になりますので、ショールなどを羽織るようにしましょう。

また、色についてですが、白やクリーム色などの淡い色は、ブライダル衣装を連想させ、花嫁のための色ですから、避けるようにしたいものです。あくまでも、主役は花婿さんと花嫁さんであって、自分は、二人の幸せをお祝いする立場にあるということをしっかりと自覚して品のよい服装を心がけましょう。

神社のマナー

参拝のマナーと作法

初詣や七五三、合格祈願に安産祈願などなど、神社での参拝は私たちの生活に根付いていますが、参拝のマナーをご存知の方は意外と少ないものです。

忘れてはいけないのは、鳥居をくぐった瞬間から参拝は始まっているということです。

鳥居をくぐる前に軽く会釈をしてから入ります。

参道の中央は神が通る道なので、中央を避けて端を歩くようにします。

手水舎に着いたら手水を取り、手を洗い体を清めます。

その際、清いとされている左手から先に洗ってから右手を洗います。そして左手に水を汲んで口をゆすぎ、再度左手を洗います。

拝殿に着いたら賽銭箱に賽銭を入れ、鈴を鳴らし、二拝二拍手一礼してから拝礼し、軽く会釈をして一歩引き退します。

ただし、神社によっては二拝二拍手一礼ではないところもあります。

そして帰りも参道の端を歩き、鳥居の前で会釈して帰途につきます。

マナーを知らずとも参拝はできますが、作法を心得て臨むといつ誰と参拝することになっても安心です。

 

おみくじの作法

1年の運勢を占うために、初詣へ出掛けた際に、神社などでおみじくを引くと言う人は、多いかもしれません。その作法としては、まず、おみくじを引く前には、きちんと参拝を済ませるようにします。そして、いつの運勢を占うのかと言う事を心に決めてから、おみくじを引くようにします。

おみくじには、多くの場合、大吉・吉・中吉・小吉・末吉・凶が書かれています。しかし、吉凶ばかりを気にするのではなく、細部まで読んで、対処法や自分を見つめ直すようにします。

つまり、おみくじは占いではなく、神様からのお告げなのです。そのため、良い結果であれば、財布やカバンなどに入れて、いつも持ち歩いても良いとされています。また、結果があまり良くないのであれば、その場で指定された場所に結んで、神社へ納めるようにします。凶のおみくじを、利き手と反対の手で結ぶと、凶が吉に転じると言う言い伝えもあります。しかし、結果が悪いからと言って、その場で何回もおみくじを引き直すことは、あまり好ましくはありません。

 

地鎮祭、棟上げ式

 

地鎮祭や棟上げ式といった行事は、名前を聞いたことがあってもどのようなものか分からない人も多いと思います。家を建てたときに1度経験しただけで、何をしたのかすでに忘れてしまった人も多いでしょう。

地鎮祭は、工事が始まる前に、土地の神様の怒りをしずめ、工事の無事を祈願する行事です。これから家を建てる場所に祭壇を設置し、神主さんに来てもらいます。地鎮祭には、施工主のほか工事関係者も参列し、神主による祝詞の奏上など決まった儀式が行われます。ハウスメーカーによっては、建設工事費に地鎮祭の費用が含まれていることもありますが、神主さんへ支払う玉串料などの相場は3~5万円程度です。その他に、お供え物の費用や、テントや祭壇などのレンタル費用もかかるので、合計費用は10~20万円程度となることが多いようです。

棟上げ式は、上棟式とも呼ばれ、工事途中に建物の骨組みができた後、棟木を取り付けて補強を行う際に行う行事です。内容はお金や餅をまくことが多いようですが、工程と行事日程の調整が大変なので、地鎮祭と比べると実施されることが少ないです。