水墨画家の狩野正信:狩野派の祖について

狩野派は、室町時代中期から江戸時代末期までの約400年間に、中国の宋や元の画法を基にした漢画系の水墨画家、狩野正信を祖として活動を始め、日本で最大の血縁関係を主軸としている画家集団です。

狩野派は、日本の美術界に大きな影響を与えました。

狩野派の祖である狩野正信は、現在の千葉県いすみ市大野の生まれで、室町幕府の8代将軍足利義政に仕えて、御用絵師として活躍したのです。

また、狩野家は、現在の栃木県足利市の足利長尾氏と関係があったものと考えられており、足利市にある長林寺に残っている『観瀑図』は、水墨画家であった狩野正信の初期の頃の作品といわれています。

その後、30歳の頃には京都で壁画を制作し、室町幕府の御用絵師である宗湛の没後に後を継いで御用絵師となりました。

更に、8代将軍足利義政没後は、当時政治の実権を握っていた細川氏に仕えるなど、権力者との結びつきを深くすることによって、画壇での地位を不動のものとし、後の狩野派の基盤を盤石なものとしたのです。

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