水墨画家の如拙について

室町時代は、足利将軍家が禅宗を手厚く庇護していた影響もあり、禅文化や五山文学が栄えます。

五山文学とは、鎌倉時代の終わり頃から室町時代にかけて、禅宗の寺院で行われた漢文学です。

水墨画は、墨の濃淡をいかして描く画法で、東洋独特のものです。禅宗文化では、墨で深い世界を追求します。

日本の水墨画は、禅僧が中心となって制作されていたのです。室町時代は、日本の水墨画の全盛期と言われています。

水墨画は、相国寺を中心に発展します。日本が生んだ水墨画のスターとして有名なのが、如拙です。

如拙は、九州出身で、足利将軍家とは非常に密接な関係を持っていたと伝えられています。

如拙の代表作は、瓢鮎図です。瓢鮎図は、足利義持の座頭屏風で、現在は国宝となっています。

禅の公案に、瓢箪で鮎を押さえるというものがあるのですが、瓢鮎図は、その公案を描いたものです。

この作品は、如拙の筆であることが確実な作品なので、日本絵画史上、非常に貴重な遺品として大切に守られています。

Related Posts